糞レポ

人の体は傷つく度に強くなるという。

骨折をして完治したら折れる前よりも折れた後の方が頑丈になるらしい。

筋肉だってトレーニングによって筋繊維を一度破壊し、再生することで丈夫な筋肉を手に入れる事が出来る。

同じ理屈で皮膚も一度傷ついて治癒することによって頑丈になっていくはずだ。

ここまで書けば何が言いたいか大体勘付いているだろう。そう、恥ずかしながら私は切れ痔なのだ。

ここ数年、肛門が裂けては完治を大体1週間ペースで繰り返している。

何が言いたいか、つまり「そろそろ俺の肛門がガチガチになってしまうのではないか」という事である。

もしも仮に俺の肛門が鋼鉄なみの硬さになってしまい、それでもなお切れ痔スパイラルから抜け出せずにいたら大変な事になることは想像に難くない。

鋼鉄の肛門すらも裂く事の出来るウンコが出るようになるのである。ここまでくればもはや能力者だ。

出た直後の本来ウンコの持つ熱や含んでいる水分が抜ければウンコは更に硬くなるかもしれない。俺の体内からとんでもない鉱石が出るという事だ。もしかしたら俺のウンコを巡って大きな争いが起きるかもしれない。

そして争いの後、今ある文明が全て崩れ去り人々が原始に立ち返った時、俺のウンコだけが新たな人類のもとに残るわけだ。

はじめのうちは俺のウンコを使って木を伐採したり料理をするのに使うだろう。ここまではウンコが人類の役に立つ事を喜ばしく思うだけだが、狩りをはじめ、命を奪うための道具になってしまったらおしまいである。

人々が争いを覚え、俺のウンコを使って命を奪い合う地獄の誕生である。歴史は繰り返され、俺のウンコは多くの人々を傷つけ、悲しみを生み出すウンコでしかなくなってしまうのだ。

それでも俺は人々の心が傷つき続け、いつかは強くなり誰一人地獄へ足を踏み出さない平和な世界が訪れるのを祈りながら今日も俺はウンコをするしかないのであった。






TOP/TEXT/CONTACT/LINK